語と品詞

品詞は言葉の機能です。
品詞には名詞,動詞,形容詞,副詞,前置詞,接続詞,間投詞があります。

単語と品詞は1対1で対応するわけではありません。
例えば「play」は名詞又は動詞として使うことができます。
「up」は名詞,動詞,形容詞,副詞,前置詞として使うことができます。
「for」は前置詞,接続詞として使えます。

ある単語が様々な品詞として使われることは珍しいことではありません。

学習において,例えば「play」は動詞,「up」は副詞であると固定してしまうと混乱が起こります。

むしろ,全ての単語は全ての品詞になる可能性があると捉えておいた方が言葉の実態に即しているように思います。
辞書に書いてある品詞は一般的な傾向を示していると考えましょう。

接尾辞 ly の働き 名詞を形容詞に,形容詞を副詞に変える

名詞の friend(友達)に ly をつけると形容詞の friendly(友好的な)となります。形容詞の friendly に更に ly をつけると,副詞の friendlily(友好的に)となります。

この ly のように,ある言葉の後ろにつける言葉のことを接尾辞と言います。

接尾辞 ly には名詞を形容詞に変え,形容詞を副詞に変える働きがあります。

まとめ

friend(名詞)⇒ friendly(形容詞)⇒ friendlily(副詞)

類例

【名詞 + ly ⇒ 形容詞】の例
love(愛)⇒ lovely(愛らしい)
time(時)⇒ timely(時宜を得た)
order(整然)⇒ orderly(整然とした)

【形容詞 + ly ⇒ 副詞】の例
happy(幸せな)⇒ happily(幸せに)
quick(速い)⇒ quickly(速く)
real(本当の)⇒ really(本当に)

図表:接尾辞

 

ちょっと一息。ゆるい動物動画をどうぞ。

仮定法「~がなければ」の表現

If it were not for water, nothing could live. (関西大 <改>)
もし水がなければ,何も生きることはできない。

以下は全て「Aがなければ」を表す表現です。
(1) if it were not for A = were it not for A (仮定法過去)
(2) if it had not been for A = had it not been for A (仮定法過去完了)
(3) but for A
(4) without A

with A は「Aがあれば」を表し,ちょうど逆の表現になります。
(5) without A ⇔ with A

With a little more care, you wouldn't make such a silly mistake. (ロイヤル英文法)
もう少し注意していれば,

Without appropriate software, a computer would be a mere box. (ロイヤル英文法)
適切なソフトがなければ,

条件を表す if 節の中に will は使えるのか?【文法】

一般的に条件を表す if が導く副詞節では未来のことでも現在形を使うと言われますが,will も使うことができます。
現在形を使った場合,事実(実際)の条件を表します。
will を使った場合,予測の条件を表します。予測以外に「意思」や「丁寧」を表す場合もあります。

(1) If it rains, I will not go out.(事実条件)
この場合 rains という現在形が使われているので,実際に雨が降れば外出しないということになります。

(2) If it will rain, I will not go out.(予測条件)
この場合 will rain が使われているので,雨が降ると予測される,つまり雨が降りそうなら外出しないということになります。

(絵はMONGLYPHさんに描いて頂きました。かわいすぎる!!)

以下は if が導く名詞節及び副詞節の大学入試向けの図解及び解説です。

【図解】

【解説】

大学入試の典型的な文法問題に以下がある。

(1) We'll stay at home if it (     ) tomorrow.(明日雨が降れば,家にいる。)
1. rains   2. will rain

主節は We'll = We will で未来時制であるし,tomorrow もあるので,未来時制の will rain がよいだろうと思って,2 を選択すると間違いとなる。

正解は現在形の 1. rains である。
if 以降の部分(これを節という)では,未来のことでも現在形を使うというルールがあるのだ。

しかし,「if の後は現在形だ!」と単純に考えると次のような問題が出て間違える。

(2) I don't know if he (     ) tomorrow.
1. comes   2. will come

「お,今度も if に続く動詞を問う問題だ。tomorrow があるけど,未来時制の will を使ってはいけないのだった。」
このように考えて,1. comes を選ぶと間違いである。
正解は 2. will come である。

さて,なぜ (1) は rains(現在形)で (2) は will come(未来形)なのだろうか?

実は,if には2つの使い方がある。

(1) We'll stay at home if it rains tomorrow.
もし明日雨が降れ,私たちは家にいます。)
この if は副詞節で,「もし~ならば」という意味を表す。

(2) I don't know if he will come tomorrow.
(彼が明日来るかどうかわからない。)
この if 節は名詞節で,「~かどうか」という意味を表す。

つまり,副詞節の if では 未来のことに現在形を使うが,名詞節の if では普通に未来時制 will を使うということになる。

if 節が名詞節であるか副詞節であるかを判断するのは文全体の意味から総合的に判断するのが妥当であるが,以下のような動詞に続くときには,名詞節である場合が多い。
[know, wonder, be not sure, ask, doubt, see, tell] + if ...

≪まとめ≫
if が名詞節か副詞節かを見極めて,副詞節であれば will ではなく,現在形を使うということになる。

しかし,この話には続きがある。

(3) If you (    ) introduce me to Mr. White, I'll be much obliged.
1. shall   2. are   3. will   4. to
(横浜商大)

この問題の if は副詞節である。従って,will ではなくて現在形を使い,If you introduce me ... としたいが,どの選択肢を選んでもそうはならない。
正解は 3. will である。

この will は未来時制(単純未来)の will ではなく,意志を表す will なので if 節の中でも使用することができるというのが教科書的な説明である。

ここまでが受験の英文法で問われる内容である。以下は,if 節中の will についての更に詳しい説明である。発展的な内容なので受験生が知る必要はあまりない。

【発展】

本来,副詞節の if 節の中に現在形も will も両方使える。純粋な条件を表す場合には未来時制の代わりに現在形を使用する。学校や参考書では,副詞節の if 節の中では will を使わないと教えられることが多いのはこのためである。そのような説明は間違いではないし,シンプルだからわかりやすいのだが,実際には will を使用する場面がある。
では,どのような場合に will を使用するのだろうか。

大まかに言うと,if 節が「条件」を表すなら現在形を,「予測・意志・丁寧」を表す場合は will を使う。

≪まとめ≫
1. 条件 ⇒ 現在形
2. 予測,意志,丁寧 ⇒ will

これだけでは分からないので例文を見ていこう。

下記 (1) と (2) でどのような違いがあるだろうか?

(1) We'll stay at home if it rains tomorrow.
(もし明日雨が降れば,私たちは家にいます。)

(2) Take the whole of next week off, if that will help you to recover.
(もし回復に役立つなら,来週を全部休みにしてください。)

(1) は純粋な条件です。雨が降るか降らないかを条件として,もし明日雨が降ったら,家にいると言っています。
【if 節の雨が降る ⇒ 家にいる】という順番です。

(2) は予測です。来週を全部休みにした後,回復するのですから,回復するかどうかが来週を休みにする条件にはなっていません。
【休む ⇒ if 節の回復する】という順番です。

(2) の「予測」というのは未来時制 will の標準的な意味なので,結局は if 節の中でも普通に will は使用するということである。

次は「意志」の例文である。

(5) If you will smoke twenty a day, it's not surprising you have a hacking cough.
(もしあなたが1日に20本のタバコを吸うつもりなら,空咳が出ても驚きではない。)
「~するつもり」のように意志を表す場合も副詞節の if の中に will を使うことができます。教科書的にはこの用例が説明されることが多い。

(3) If you will introduce me to Mr. White, I'll be much obliged.
(ホワイトさんに紹介して頂ければ,大変ありがたいです。)
この横浜商大の例文の will は「意志」であると上述したが,「丁寧な依頼」と考えることもできる。

副詞節の if 節の中の will を「予測,意志,丁寧」の3つに区別して解説したが,この区別については BBC の Learning English (下記URL)を参考にした。なお同ページでは私が「予測」として紹介した区分は future results(未来の結果)として紹介されている。
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/grammar/learnit/learnitv315.shtml

英単語を覚えるコツ 品詞を意識しよう!

品詞とは,名詞,代名詞,形容詞,動詞,副詞,前置詞,接続詞,間投詞のことです。

この中で,覚える対象となる品詞は,【名詞,形容詞,動詞,副詞】の4つです。
これら4つの品詞は内容語と呼ばれ,数が多いです。単語帳などに載っているものも,ほとんどがこの4つです。

その他の品詞は機能語と呼ばれ,数は少ないです。前置詞は,at, on, in などで主なものは数十個程度です。接続詞は,that, if, when などでこちらも数十個ほどです。間投詞は,ah, oh, well などでやはり数は少なく,直感的なので覚えるのも比較的楽だと思います。代名詞は,I, he, she などです。

従って,何千個と覚えなければならない品詞は,名詞,形容詞,動詞,副詞の4つとなります。そして,この4つの品詞は,「語幹」を中心に結びついている場合が多いです。

例えば,
beauty - beautify - beautiful - beautifully
これらは,【beau = 美】を語幹としています。

語幹に続いている部分を接尾語と言いますが,【-ty = 名詞】【-fy = 動詞】【-ful = 形容詞】【fully = 副詞】であることを表しています。

つまり,「美」を意味の根幹として,
beauty(名詞)- beautify(動詞)- beautiful(形容詞)- beautifully(副詞)
となっています。

意味としては,
beauty: 美,美人
beautify: 美しくする
beautiful: 美しい
beautifully: 美しく
となります。

意味は核となる「美」だけを覚えれば十分です。後は,名詞,動詞,形容詞,副詞のそれぞれの機能を理解していれば応用がききます。

例えば,名詞であれば主語として使うことができます。

Beauty is in the eye of the beholder.
有名なことわざです。「美は見る人の目の中」が直訳です。
同じ物を見ても,美しいと思う人がいれば,そうでない人もいます。美は見る人が生じさせているのですね。

次は,動詞のbeautifyを使ってみましょう。
Love beautifies everything.
愛は全てを美しくする。あばたもえくぼですね。

She is beautiful. (形容詞を補語として使っている)
「彼女は美しい。」

She dances beautifully. (副詞を修飾語として使っている)
「彼女は美しく踊る。」

4つの品詞を意識して単語を覚えることで,自然と接尾語などにも詳しくなります。

-ty: 名詞
-fy: 動詞
-ful: 形容詞
-fully: 副詞

基礎的な単語の4品詞を例示しておきます。
それぞれどんな意味になるか,品詞を意識して考えてみてください。
・健康: health - heal - healthy - healthily
・睡眠: sleep - sleep - sleepy - sleepily

今度,単語を覚える時はぜひ意識してみてください。
英文法の理解にも役立ちますよ!

【文法13】形容詞の役割 補語又は修飾語【品詞と文型】

文の要素 (S, V, O, C) を見つけるには,名詞,動詞,形容詞に注目します。
今回は形容詞について解説します。

形容詞は文の要素 C(補語)になることができます。
しかし,M(修飾語)として機能している場合もあります。
形容詞が「補語」なのか「修飾語」なのか見分けることは文型を決定する際に重要です。
見分け方は簡単で「形容詞の後ろに名詞があるかないか」です。

以下例文を見ていきます。

例文の happy は形容詞,cat は名詞です。

(1) The cat is happy.(その猫は幸せです。)
形容詞 happy の後ろには名詞がないので,happy は補語である。

(2) It is a happy cat.(それは幸せな猫です。)
形容詞 happy の後ろには名詞 cat があるので,happy は cat を修飾する修飾語である。

≪まとめ≫
happy - 名詞なし ⇒ C(補語)
happy - 名詞あり ⇒ M(修飾語)

形容詞の役割

【文法12】品詞と文型による英文の構造理解

品詞と文型を体系的に学ぶことで,英文の構造が見えます。

≪例文≫
For most people, their friendships are a valuable and important part of who they are.
(センター試験 2017年度 英語 第6問 第1段落 第1文 より)

 

矢印は修飾関係。赤い括弧は前置詞句。黄色い括弧は and で結ばれる言葉。

上図のように英語の構造が見えることが英語の基礎力だと思います。このような基礎力を身につけないで,単語・熟語・構文・文法に関する個々の知識を暗記しても壁にぶつかります。個々の知識を結び付けるシステムが必要です。それが品詞と文型です。

以下は図の解説です。

主語 (S) と目的語 (O) を見つけるには,前置詞のついていない名詞を探します。
「前置詞のない名詞」は文中で主語,目的語,補語のいずれかになります。
例文中では friendships と part です。

people は名詞ですが前方に前置詞 for がついているので,主語,目的語,補語にはなれません。

most は people を修飾する形容詞です。
their は人称代名詞の所有格です。所有格は形容詞として働き,後方の名詞を修飾します。

are はbe動詞の現在形で,主文の本動詞となっています。
a は part の冠詞です。冠詞は形容詞の一種で,名詞を修飾します。
valuable と important はどちらも形容詞で名詞の part を修飾しています。
and は valuable と important を対等に結んでいます。黄色の括弧で示しました。
part は前置詞のない名詞なので目的語になっています。

who they are は名詞節を形成し,前置詞 of の目的語となっています。
この who は先行詞が省略された関係代名詞として見ることができますが,疑問代名詞の who が名詞節を形成していると考えることもできます。どちらにしても名詞節を形成しています。

of who they are は前置詞句で形容詞として働き,前にある名詞の part を修飾しています。

文の骨格(文型)は SVO で第3文型です。

修飾語を省くと以下のようになります。
Friendships are a part.
(友情は一部である)

【文法11】主語って何? 名詞と前置詞からの考察 【高校生】

『主語は「~は」と訳せる部分である』という説明がされる場合があります。
これに対して,『なぜ「~は」と訳せるのか?』と問うと,「主語だから」という回答が返ってくる場合があります。
『主語であること』と『「~は」と訳せること』がお互いの根拠になっており,論理の出発点が不明です。

根拠の循環

ではどうすれば主語が明確になるでしょうか。
主語は「文の最初に出現する前置詞を伴わない名詞」です。そして主語だから「~は」と訳すことができます。

≪主語を捉える流れ≫
名詞 ⇒ 主語 ⇒ 「~は」

主語を決定するには,「文の最初に出現する前置詞を伴わない名詞」を見つければよいのです。
下記例文の主語を見つけてみましょう。

For most people, their friendships are a valuable and important part of who they are.
(センター試験 2017年度 英語 第6問 第1段落 第1文 より)

まず,先頭から名詞を探していきます。
最初の名詞は people,次に friendships が出てきます。

people は最初に出現する名詞ですが,for (前置詞)がついているので主語にはなれません。因みに most は people を修飾する形容詞です。

主語とは何か

friendships についているのは their だけで,前置詞はありませんから,これが主語となります。

従って,For most people を「ほとんどの人は」と訳してはいけません。主語ではないからです。their friendships の方を「彼らの友情は」と訳します。

For most people ⇒ 主語ではない ⇒ ほとんどの人にとって
their friendships ⇒ 主語である ⇒ 彼らの友情は

≪重要≫
主語 = 文の最初に出現する前置詞を伴わない名詞

このルールが当てはまらない場合もあります。倒置が起こった場合や前置詞句そのものが主語になっている場合などです。しかし,まず基本の形を知っておくことが大切です。基本の形がわからなければ,例外も認識することができません。

【文法10】冠詞 + 名詞 の機能

前回は,「冠詞 + 名詞」=「名詞句」の組み合わせについて解説しました。全部で5種類ありました。覚えているでしょうか。

例:book であれば下の5つの形が可能です。
(1) book: 無冠詞単数形
(2) books: 無冠詞複数形
(3) a book: 不定冠詞単数形
(4) the book: 定冠詞単数形
(5) the books: 定冠詞複数形

「形」は上記5種類しかないのでシンプルで簡単ですが,
それが表す「意味」は複雑です。
皆さんも学校の授業や参考書で色々な解説を聞いたことがあると思います。

例えば,go to school の school に a や the がつかいないのは建物としての学校ではなく,「勉強する場」としての意味だからとか,the がつくと「特定」されるなどの解説です。

もちろん,そのような解説は有益です。しかし,一体全体としてどのように冠詞のシステムが機能しているのか,俯瞰するような解説がなかなかありません。

私自身,色々な冠詞についての本を読みました。その中で冠詞を体系的に俯瞰するのに役立ったのが,石井隆之氏の「冠詞マスター教本」という本です。特に終章にある図解は役立ちました。

同書などを参考にして,自分なりに発展させ冠詞を俯瞰したものが下図です。まだまだ改良の余地はあると考えていますが,冠詞の認知システムの枠組みを提示できたと思います。

冠詞 + 名詞 の機能

まず,図の一番上にあるのが「名詞の原形」です。これは辞書の見出しだと思ってください。

そこから,a book 又は books の形になると普通名詞になります。不定冠詞の a や 複数形はその名詞が数えられるものであり,具体性があることを表します。

一方,book そのままの形で不定冠詞がつかず,複数形にもならない名詞(無冠詞単数形)は特殊名詞となります。
特殊名詞は普通名詞と反対にあるもので,数えることができず具体性がありません。特殊名詞には固有名詞,物質名詞,抽象名詞があります。

よく,名詞には可算・不可算(数えられるか数えられないか)があり,book は普通名詞で数えられ,water は物質名詞で数えられないという説明が文法書にあります。
しかし,もともと book は普通名詞,water は物質名詞と決まっているわけではないと考えます。

原則として,あらゆる名詞が可算にも不可算にもなり,普通名詞にも,固有名詞,物質名詞,抽象名詞にもなると考えます。名詞が普通名詞になるのか,特殊名詞になるのか決定するのは冠詞です。冠詞が名詞の状態を決定しています。
確かに,個々の名詞に性格があるのですが,冠詞と名詞の相互関係を理解する時には,もっと大雑把な理解をした方が有益だと思います。

≪まとめ≫
・名詞は普通名詞にも特殊名詞(固有,物質,抽象)にもなれる。
・名詞が普通名詞になるか特殊名詞になるかは冠詞が決定する。

図の下側には 定冠詞 the の表があります。
定冠詞 the は後ろの名詞が単数でも複数でも大丈夫です。
そして,定冠詞 the は名詞が普通名詞の状態であっても特殊名詞の状態であっても,関係なく付けることができます。

定冠詞 the の役割は「指し示す(指示)」ことです。
指示の仕方には3種類あります。
(1) 特定:具体的な本という物体を指し示す場合。「その本」と訳せる。
(2) 総称:本をグループとして指し示す場合。「本というものは」と訳せる。「(一般的に)本(というもの)は紙でできていて,文字が書いてある。」などと言及する場合などに使う。
(3) 機能:本が持つ機能を指し示す場合。
・by the book(規則通りに):本には規則が書かれるから。
・hit the books(勉強する):本で学習できるから。
・one for the book(s)(注目すべき事):本には重要な事が書かれるから。

いかがでしたでしょうか。冠詞と名詞をぐっと身近に感じてもらえたら幸いです。

【文法9】冠詞 + 名詞 5種類の名詞句

前回までは be 動詞の文型について考察をしてきました。
これからも be 動詞について続けていく予定ですが,今回は文を作る重要な部品である「名詞」についてです。

名詞は人・物・事の名を表す語です。
具体的には以下のよう言葉があります。

人:student (学生)
物:book (本)
事:happines (幸福)

どのような単語が名詞なのかは辞書を見れば書いてあります。
(名) という印があれば,その言葉は名詞として使えるということです。

下記の例文にはいくつの名詞があるでしょう?

This is a book about cats.
(これは猫についての本です。)

book (本) と cat (猫)が名詞です。

book の前に a という言葉がついています。
この a は冠詞と呼ばれる言葉です。
冠詞には下記3つの種類があり,名詞につきます。

(1) 不定冠詞: a, an
(2) 定冠詞:the
(3) 無冠詞:無冠詞は名詞の前に a や the がない状態を指します。

cat には s がついて cats となっています。
名詞に s がつくと複数であることを表します。
book には s がついていないので単数です。
名詞には単数形と複数形があります。

≪まとめ≫
a book: 不定冠詞 + 単数名詞
cats: 無冠詞 + 複数名詞

上記のように冠詞と名詞はセットで文中に現れます。
このセットのことを「名詞句」と言います。
名詞には単数と複数があり,
冠詞には不定冠詞,定冠詞,無冠詞の3種類があります。

可能な組み合わせは下図の5つとなります。
冠詞 + 名詞(1) book: 無冠詞単数形
(2) books: 無冠詞複数形
(3) a book: 不定冠詞単数形
(4) the book: 定冠詞単数形
(5) the books: 定冠詞複数形

冠詞と名詞の組み合わせの可能性は上記の5種類で全てです。5種類しかありませんので,冠詞と名詞の組み合わせを把握するのは難しくないと思います。

しかし,それぞれの形が英文中でどのような意味を表すのかは複雑です。形は簡単,意味は複雑です。

どの形も根幹の意味は「本」ですが,その本をどのように捉えているかという話し手の認識が異なります。

次回以降,「冠詞 + 名詞」が表す複雑な意味を,なるべく簡単に解説していこうと思います。