【文法9】冠詞 + 名詞 5種類の名詞句

前回までは be 動詞の文型について考察をしてきました。
これからも be 動詞について続けていく予定ですが,今回は文を作る重要な部品である「名詞」についてです。

名詞は人・物・事の名を表す語です。
具体的には以下のよう言葉があります。

人:student (学生)
物:book (本)
事:happines (幸福)

どのような単語が名詞なのかは辞書を見れば書いてあります。
(名) という印があれば,その言葉は名詞として使えるということです。

下記の例文にはいくつの名詞があるでしょう?

This is a book about cats.
(これは猫についての本です。)

book (本) と cat (猫)が名詞です。

book の前に a という言葉がついています。
この a は冠詞と呼ばれる言葉です。
冠詞には下記3つの種類があり,名詞につきます。

(1) 不定冠詞: a, an
(2) 定冠詞:the
(3) 無冠詞:無冠詞は名詞の前に a や the がない状態を指します。

cat には s がついて cats となっています。
名詞に s がつくと複数であることを表します。
book には s がついていないので単数です。
名詞には単数形と複数形があります。

≪まとめ≫
a book: 不定冠詞 + 単数名詞
cats: 無冠詞 + 複数名詞

上記のように冠詞と名詞はセットで文中に現れます。
このセットのことを「名詞句」と言います。
名詞には単数と複数があり,
冠詞には不定冠詞,定冠詞,無冠詞の3種類があります。

可能な組み合わせは下図の5つとなります。
冠詞 + 名詞(1) book: 無冠詞単数形
(2) books: 無冠詞複数形
(3) a book: 不定冠詞単数形
(4) the book: 定冠詞単数形
(5) the books: 定冠詞複数形

冠詞と名詞の組み合わせの可能性は上記の5種類で全てです。5種類しかありませんので,冠詞と名詞の組み合わせを把握するのは難しくないと思います。

しかし,それぞれの形が英文中でどのような意味を表すのかは複雑です。形は簡単,意味は複雑です。

どの形も根幹の意味は「本」ですが,その本をどのように捉えているかという話し手の認識が異なります。

次回以降,「冠詞 + 名詞」が表す複雑な意味を,なるべく簡単に解説していこうと思います。

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